登校拒否児について 2
この例は何かと問題がおこり、家庭内暴力事件一歩手前というところで、ふみとどまり、社会問題とはならず、それでも中学3年ごろには子ども自身の成長と何よりも親自身の考え方の変化とがバックになって、問題が解決しました。
第2の例は、小学校5年ごろからときどき休みはじめ、なお軽い脳波異常とてんかんがあってその治療を並行していたのですが、おそらくはこの頭痛、目まいなどの症状であらわれるてんかんの発作は学校拒否の第1の原因ではないのですが、治療は必要なので服薬はしておりました。
母親は約2年以上にわたり、病院に来るごとに、前の例と同じような経過のことを毎回話していぎました。
母親は口ぐせのように、もうあきらめましたと言いながらもあきらめきれなかったようです。
父親も同じく熱心に仕事の余暇をさいて子どもの相手をする努力をくり返していたのですが、それでも一進一退して、結局2年後ぐらいからは、もう親も、子どもはもちろん、病院に顔を出さなくなりました。
つい先日、すなわち3年後、偶然、道でこの母親に会った看護婦の話によると、この子どもは中学を途中でやめて、現在では、家の家業である木工細工などを手伝っており、近ごろでは元気で仕事をしている由です。